言葉、とはよく言ったものだと思う。言の葉っぱ。
小さなひとひらひとひらが集まって枝に連なり、木へと繋がる。
これを描いた時期はちょうど晩秋で、道に落ちている葉はひとつひとつ違う色や形をしていて
何かメッセージが含まれているような印象を受けていた。
言葉が落ちているみたい。そうそう、「言葉」ってまさに、「葉」という文字が入っているものな。
そんなことを表したくて、描いてみた。
この作品をギャラリーで展示していたとき、みしらぬおじさんが
画面に近寄ったかと思うと、爪でそうっとひっかいて、はがそうとしていたそうだ。
残念ながら私は現場を見ていなかったけれど、それを見ていた母が笑いながら
報告してくれた。私も大笑いした。
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